研究分担者
梶谷真司 (かじたに しんじ)
専門分野 | 現象学、比較文化・比較思想、医学史 |
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所属/職位 | 総合文化研究科/准教授 |
主要業績 – 書籍
【単著】- 『シュミッツ現象学の根本問題――身体と感情からの思索』,京都大学学術出版会,2002年.
- "Leib und Seele vor und nach der Modernisierung der japanischen Medizin ? an Hand von Buchern zur Kinderpflege (日本の医学の近代化以前と以後における身体と感情――育児書を手がかりにして)", Neue Phanomenologie zwischen Praxis und Theorie. Festschrift fur Hermann Schmitz, hrg. v. Michael Grosheim, p. 342-353; Verlag Karl Alber: Freiburg/Munchen, 2008.
- "Die Fremdheit der Natur und die Funktion des Fests in der volkstumlichen Religion Japans (自然の異他性と日本の民俗宗教における祭の機能)", Was bleibt von Gott? Beitrage zur Phanomenologie des Heiligen und der Religion, Neue Phanomenologie Bd. 9, hrg. v. Anna Blume, pp. 120-136; Verlag Karl Alber: Freiburg/Munchen, 2006.
- 「集合心性と異他性――民俗世界の現象学」,『雰囲気と集合心性』(小川侃編),53-133頁,京都大学学術出版会,2001年.
- 「シュミッツ現象学における主観性の問題」,『新現象学運動』(小川侃・梶谷真司共編),167-186頁,世界書院,1999年.
- 「シュミッツ現象学用語解説」,同上,131-149頁.
- "Uber Grundideen der Lebenspflege durch 》Ishimpo《 ? Eine philosophische Untersuchung zur altjapanischen Medizin (『医心方』における養生論の根本思想――日本の古典医学に関する哲学的研究)", Interkulturelle Philosophie und Phanomenologie in Japan. Beitrage zum Gesprach uber Grenzen hinweg, hrg. v. Tadashi Ogawa, Michael Lazarin, Guido Rappe, pp. 289-310, Iudicium Verlag: Munchen, 1998.
- "Zeit und Nichts im Denken von Martin Heidegger (ハイデガーの思惟における時間と無)",Time and Nothingness (Michael Lazarin編;龍谷大学仏教文化研究所刊), 173-190頁,光村推古書院,1997年.
主要業績 – 論文
- 「東洋医学における心身連続の意味の多様さ」,『健康と環境』(健康財団グループ 財団法人体質研究会・財団法人慢性疾患・リハビリテイション研究振興財団編)第24号 No. 1(春号),30-39頁,2011年.
- 「母乳育児の近代性――乳を介した母子関係の歴史的変化」,『看護歴史研究』(看護史研究会編)第5号,5-12頁,2010年.
- Medical Care and Religious Healing in the Clinical Reality,『帝京大学 総合教育センター論集』(帝京大学総合教育センター編)第1巻,101-114頁,2010年.
- 「近代以前と以後における民衆向け育児書の変貌――『小児養育金礎』の解説、比較分析、および翻刻」,『帝京大学外国語外国文化』(帝京大学外国語学部編)第3号,55-181頁,2010年.
- 「母乳の自然主義とその歴史的変遷――附 岡了允『小児戒草』の解説と翻刻」,『帝京大学外国語外国文化』(帝京大学外国語学部編)第2号,87-163頁,2009年.
- 「江戸時代における身体観の変化とその哲学的意義――蘭医方以前と以後の育児書を手掛かりにして」,『実存思想論集XXIII アジアから問う実存』(実存思想協会編)第2期15号,103-119頁,2008年.
- 「江戸時代の育児書の黎明――千村真之『小児養生録』の翻刻と考察」,『帝京大学外国語外国文化』(帝京大学外国語学部編)創刊号,71-131頁,2008年.
- 「東洋医学における健康の概念と食養法の理念――『医心方』の養生論を手がかりに」,『健康と環境』(健康財団グループ 財団法人体質研究会・財団法人慢性疾患・リハビリテイション研究振興財団編)第20号 No. 2(夏号),228-238頁、2007年.
- 「江戸時代の育児書から見た医学の近代化――桑田立齋『愛育茶譚』の翻刻と考察」,『帝京国際文化』(帝京大学文学部国際文化学科編)第20号,65-118頁,2007年.
- 「媒介者としての感情――シュミッツ現象学から見た感情の意義」,『現象学年報』(日本現象学会編)第22号,7-16頁,2006年.
- 「神の唯一性と多様性、および宗教的なものの可能性――シュミッツ現象学の視点から」,『アルケー』(関西哲学会編)第14号,157-169頁,2006年.
- "Zwischen Heil und Unheil ? Eine phanomenologische Untersuchung zu volkstumlichen Gottesvorstellungen in Japan (恵みと災いの間で――日本の民俗的な神の観念に関する現象学的探究)",Interdisziplinare Phanomenologie, Vol. 3, T. Ogawa, H. Kashiwa編,149-163頁,2006年.
- 「医療における現実の多元性と多層性――アーサー・クラインマンの現象学的・解釈学的医療人類学」,『帝京国際文化』(帝京大学文学部国際文化学科編)第19号,93-122頁,2006年.
- 「医学的治療と宗教的癒しの多面性と民衆的病気観――社会現象学的視点からのアプローチ」,『帝京国際文化』(帝京大学文学部国際文化学科編)第18号,67-88頁,2005年.
- 「主観的事実の発見から後期の現象論へ――シュミッツ現象学から見たフィヒテ知識学の展開」,『フィヒテ研究』(日本フィヒテ協会編)第12号,52-66頁,2004年.
- 「雰囲気と宗教――シュミッツ現象学による比較宗教論の可能性」,『関西大学東西学術研究所創立50周年記念国際シンポジウム’01報告書――東と西の文化交流』(関西大学東西学術研究所編),関西大学出版部,321-333頁,2004年.
- 「文化的アイデンティティとグローバリゼーション――社会現象学的考察」,『帝京国際文化』(帝京大学文学部国際文化学科編)第17号,121-152頁,2004年.
- "Fremdheit und kollektives Bewustsein - an Hand von der Volkssage ‘Mord an dem Fremden’ (異他性と集合心性――「異人殺し」の民話を手がかりにして)",『「新しい現象学」からみた集合心性論の新しい可能性についての研究』(京都大学大学院地球環境学堂 小川侃編),13-23頁,2003年.
- 「宗教の共同性と近代化――シュミッツ現象学の視点から」,『人間存在論』(京都大学大学院人間・環境学研究科 総合人間学部「人間存在論」刊行会編)第8号,113-126頁,2002年.
- 「シュミッツ現象学から見た共同性のダイナミズム」,『理想』667号,理想社,21-31頁,2001年.
主要業績 – その他
【翻訳】- K. F. カイプル編『疾患別医学史』I ~ III(酒井シヅ監訳),朝倉書店(共訳),2005-2006年.
- ゲルノート・ベーメ『雰囲気の美学――新しい現象学の挑戦』(梶谷真司・斉藤渉・野村文宏編訳),晃洋書房,2006年.